歯科会計ブログ

診療方針と開業立地

2022.11.10ブログ

新規開業時の一番の注目点は開業立地かもしれません。
そのため、開業地に注力するあまり本来の診療方針との関連が見落としがちになります。

ある新規開業準備の歯科医師の先生の開業立地計画の相談時の話です。
先生の希望は、開業地は親族の関係で地方の郊外に広めの土地が準備されていました。そこで、保険診療中心にユニットを多めに配置した診療所を計画されていました。さらに、将来的には診療所を増設してさらに多くの地域の患者さんの診療にあたりたいとのことでした。
しっかりとした診療方針と将来計画をお持ちでした。

この計画のポイントを整理すると!

・地方での郊外型診療所
・保険診療中心診療(150人以上を目標)
・ユニット5台以上の新規開業

この開業計画を成功に導くためには?

・歯科医師を含めたスタッフの確保
・広めの待合室、駐車場の確保

実際の開業計画では

・診療は院長自身が1日当たり開業前も50人程度は治療していたことから当面は1名でスタッフを必要数確保する
・待合室は広めに計画、駐車場は患者さん用として5台確保

このままの計画で実行は?歯科会計のアドバイスは?

・敷地の全面にあった診療所建物を後退させ、前面に10台以上の駐車場を配置
 ⇒さらに
  ・駐車しやすいように余裕の配置
  ・スタッフ駐車場は診療所建物の裏側に配置(患者さん駐車場と区分)
  ・患者数に応じて、歯科医師の採用、診療所増設を計画する

以上により新規開業は計画以上の成果をおさめました

診療方針と開業立地での注意点は次のような事例もあります

 ・駅前型開業なのに患者さんの便利性によりそっていない
 ・ビジネス型開業での診療時間の工夫がない
 ・住宅型開業での土日診療の工夫
 ・商店街型開業での現地消費対大生