歯科会計特化道場
歯科特化への道~歯科特化の方策
2024.02.09
会計事務所の業務を歯科に特化するためには、お客様関係と事務所双方への対応が必要となります。お客様に対しては、歯科特化の事務所であることをどのように理解していただくかということ、歯科特化業務とするために必要以上の負担をおかけしないことが重要です。
また、事務所内においては歯科関係業務のスキルアップと会計業務と歯科特化業務の融合を図ることが重要となります。
1.お客様に歯科特化事務所であることをどのようにアピールするか?
会計事務所としての広告活動ということになりますが、種々の方法(HP,書籍出版、セミナー)を試しましたが、これといって決定打となる方法はありませんでした。
ただし、歯科医師の同業者への広告活動になりますので歯科医師(先輩、後輩)からの紹介が最も効果的であると思います。特に、新規開業を中心とした広告活動の場合は新規開業者が新規開業者を紹介するという循環ができると歯科特化事務所としての認知度があがります。
2.事務所内の歯科特化の進め方
事務所内の歯科特化で重要なことは、第一に、歯科医院に寄り添ったことから進めていくことです。歯科医院と会計事務所の接点は、会計関係資料の入手時と会計報告時です。よって、資料入手方法を工夫することと、会計報告方法を工夫して歯科特化を図ることになります。この2点を中心に事務所内部のシステム構築とスタッフ教育を実施することです。
第二に、歯科特化に注力するあまり会計業務以外の業務負担が増し、業務が停滞しないようにすることです。そのために、業務を分割して複数スタッフで担当(併せて業務環境をクラウドにする)、資料収集をパッケージ化(医療会計ノート)、報告様式を自動作成化(月次報告書システム)を実施しました。さらに、歯科特化に必要な資料は会計業務資料の一環として入手する仕組化、会計業務以外の特別業務(登記、社会保険、生命保険等)は外部専門家の協力にて完結できるように外部専門家との連携も強くするようにしました。